イヌワラビ(犬蕨)
イヌワラビ(犬蕨)
イワデンダ科メシダ属に分類されるシダの一種。
東アジア(日本、中国北部、朝鮮半島、台湾)に分布する。
落葉性の草本植物であり、葉は根茎から輪生する。
野生の場合、葉の部分は長さ 25-40cm・幅 15-25cm の羽状で、長さ 4-9cm・幅 2-3cm の葉が 6-10 対ほど深く分かれてつき、葉は明るい緑色、茎は暗い赤茶である。胞子をそなえた胞子嚢が全ての羽片の下面にある。
名前の由来は、ワラビに似ているが、食べられないの意味合いから「イヌワラビ」と言われるようになったという。
この植物は庭園の観葉植物として栽培され、いくつかの栽培変種がある。
イヌワラビの仲間には、ヤマイヌワラビ、ヒロハイヌワラビ、カラクサイヌワラビ、ホソバイヌワラビ、タニイヌワラビなどがあるが大変良く似ていてその共通点は、2回羽状複葉で草質が柔らかい。
その中で、アルカスマンションに見られるのはイヌワラビとは少しちがっており、むしろイヌワラビの仲間の「ホソバイヌワラブ(細葉犬蕨)」の特徴と一致しているのではないかと思われる。
※詳しくは Wikipedia にて。
※比較はイヌワラビの仲間 にて。
ゼンマイ(薇)
ゼンマイ(薇)
ゼンマイ科の多年生シダ植物。
山野に生える。水気の多いところを好み、渓流のそばや水路の脇などによく出現する。
新芽の渦巻から、平面の上の渦巻になっているものをぜんまいと称する。ぜんまいばねがその代表例で、これのことを省略してゼンマイと言うこともある。
ゼンマイの語源としては「せんまき(千巻き)」に由来するという説、銭巻であり、巻いた姿が古銭に似るからとの説がある。
根茎は短く斜めから立つ。葉は高さ0.5~1メートル、新芽はきれいなうずまき状で、その表面は綿毛で覆われているが、成長すると全く毛はなくなる。葉は2回羽状複葉。
北海道から沖縄まで、国外では樺太、朝鮮、中国からヒマラヤまで分布する。
渦巻き状を呈する新芽は佃煮、お浸し、胡麻和え、煮物などにして食べる。かつての山里では棚田の石垣に一面に生えていた。春の芽生え前に草刈りをしておけば鎌で収穫できたという。
山菜採りのマナーでは、ゼンマイには男ゼンマイ(胞子葉)と女ゼンマイ(栄養葉)があり、男ゼンマイを採るとその後再生しなくなるため採ってはならないとされている。
新芽が平面上の螺旋形(渦巻き形)になる。その表面には綿毛が被さっている。スプラウトとして食用にするには根元を折り、表面の綿毛を取り去り、小葉をちぎって軸だけにし、ゆでてあく抜きし天日に干す。干しあがるまでに何度も手揉みをして柔らかくし、黒い縮緬状の状態で保存する。 天日で干したものを「赤干し」と呼び、松葉などの焚き火の煙で燻したものを「青干し」と呼ぶ。
また、韓国料理ではナムルの材料として使われる。
ゼンマイの新芽を採取した後、食用の茎と綿毛を分離するが、その綿毛を集めておいてゴミを取り除き、天日でよく乾燥させておく。夏頃に90度程度で蒸し上げ、それを乾燥させ、真綿や水鳥の羽毛を混ぜ合わせて糸を紡ぐ。縦糸・横糸のどちらかに綿糸や絹糸を用い、もう一方に前述の混合糸を使って布を織る。ゼンマイの布は保温性や防水性に富み、また防虫・防カビ効果もある。
大きな株ではハリガネのような黒っぽい根が塊状になる。これをオスマンダと称し、園芸用の培養材として用いる。
アルカスには東棟北側に1本のみ確認できた(2017.6.8)が、ゼンマイ状の新芽を目にしたことはない。
東北地方では、ゼンマイの綿毛を使った織物もある。
※詳しくは Wikipedia にて。
ビードロモウズイカ
ビロードモウズイカ
ゴマノハグサ科モウズイカ属の植物で、アメリカとオーストラリア、日本にも帰化している。
ヨーロッパおよび北アフリカとアジアが原産。
ビロードモウズイカは、大きな葉のロゼットから伸長した長い花穂に黄色い小花を密集し、高さ2メートル以上にもなる毛深い二年生植物である。
日当りのよい撹乱された土壌を好む。
種子は寿命が長く発芽条件が整うと発芽するので、個々のビロードモウズイカを手で引き抜くことは簡単だが、個体群を恒久的に排除することは困難である。
ビロードモウズイカは伝統医療において収斂作用や皮膚湿潤作用を持つ薬草として広範に利用される。とりわけ、咳や呼吸器の病気や症状に対して利用されるが、また肌の多様な疾患に対する外用薬としても利用される。
また、その花は緑や黄色に輝く染料に、乾燥した葉と毛は松明を作るためにも使われ、その種子はサポニン、配糖体、クマリン、ロテノンなどを含み、魚類に対して呼吸困難を引き起こすため、毒流し漁のための魚毒として広く利用されてきた。
アルカスでは2015年に緑道で複数本発芽し虫が集まるので開花前に除去したが、2017年また発芽した。
ブタクサ(豚草)
ブタクサ(豚草)
キク科ブタクサ属の一年草。
北アメリカ原産で、南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの広い範囲に外来種として移入分布している。
日本では明治初期に渡来した帰化植物で、全国の道端や河原などに分布する。
雌雄同株の風媒花。高さは1mほど。開花時期は7〜10月頃。雄花は、約2〜3mmの黄色い小花が複数集まった房が細長く連なり、その下に雌花が数個咲く。
葉は細く切れ込む。
同属のオオブタクサ は、草丈がブタクサより高く2〜4mほどになる。葉は3つに切れ込み、葉の形からクワモドキとも呼ばれる。
ともに花粉症の原因として知られる。日本国内ではスギ、ヒノキに次ぐ患者数が存在するとされ、秋の花粉症では代表的なアレルゲンである。アメリカでは全人口の5~15%がブタクサ花粉症との統計がある。
外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。
アルカスでは公園付近に時折みられます。敷地内で5月に見つけたのは公園入口付近でした。
※詳しくは Wikipedia にて。
タケニグサ(竹煮草、竹似草)
タケニグサ(竹似草、博落廻)
ケシ科の多年草で日当たりのよい草原、空地などによく見られる雑草である。
葉は切れ込みがあり形はキクの葉に似るが大きい。葉の裏や茎は粉をふいたように白っぽい。高さは1.5~2m以上に達する。花は夏に咲き、花弁がなく、萼は2枚、円錐花序をつくる。果実は長さ2cmほどで扁平。茎を切ると黄色の乳液が出る。
語源には茎が中空で竹に似るからというもののほかに、竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなって加工しやすいからとの俗説もある。別名チャンパギクともいい、チャンパ(南ベトナム)付近からの帰化植物と思われたためらしいが、実際には日本および東アジア一帯の在来種と考えられている。
アルカロイドの一種プロトピン、ホモケリドニン、サンギナリン、ボッコニン、ボッコノリン、ケレリスリン塩、α-allocryptopineなどを含み有毒。民間療法で皮膚病や虫さされに使われたが、逆にかぶれることも多く危険である。なお、サングイナリン、プロトピン、ケレリスリンは同じケシ科の有毒植物として知られるクサノオウにも含まれている。
欧米では観賞用に栽培される(英名: plume poppy)。
※詳しくは Wikipedia にて。