フキ(蕗)
フキ(蕗)苳、款冬、菜蕗
キク科フキ属の多年草、雌雄異株。
日本原産で、北海道、本州、四国、九州及び沖縄県に分布し、北は樺太から朝鮮半島や中国大陸でも見られる。
水が豊富で風があまり強くない土地を好み繁殖する。
現在、栽培種として出回っている多くのフキは愛知早生という品種である。
関東地方以北には、2mほどにも伸びる秋田蕗があるが、こうした巨大な蕗は倍数体によるものである。アキタブキのうち、北海道・足寄町の螺湾川(らわんがわ)に沿って自生するラワンブキは高さ2-3mに達し、北海道遺産に指定されている。
茎は地上には伸びず、地中で地下茎となり横に伸びる。地下茎が地表に剥き出しになると光合成のため緑色に変色する。地下茎は有毒のため注意が必要である。
早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これを蕗の薹(フキノトウ)と呼んでいる。雌雄異花であり、雌花は受粉後、花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。開花時の草丈は5-10cmだが、結実時の草丈は80cmになるものもある。
蕗の薹は天ぷらや煮物・味噌汁・ふきのとう味噌・ふきのとう味噌などに調理して食べられる。
葉柄は重曹や木の灰などを入れた熱湯で灰汁(アク)を抜いて煮物や炒め物などにするか、生のまま塩や塩糠(シオヌカ)に漬け込んで保存し、調理前に煮てから流水で塩抜きしてから同様に煮物や炒め物にする。これだと春から夏に採取したものを冬の間にも利用できる。また、醤油と砂糖で濃い味の佃煮にしたものは「きゃらぶき(伽羅蕗)」といい、これも保存食・常備菜となる。繊維質やミネラルが豊富である。
葉も、茹でたものを流水に半日ほどさらしてアクを抜き、細かく刻んで佃煮にするなどして食用になる。
アルカス敷地内にはダイエーの頃駐車場側から敷地内に侵入しその名残がある程度でほとんどない。
※詳しくは Wikipedia にて。
ニホンハッカ(日本薄荷)
ニホンハッカ(日本薄荷)
日本在来のシソ科ハッカ属の多年草。
国外では通称、ワシュハッカ(和種薄荷)と呼ばれている。単にハッカ(薄荷)ということもある。
ハーブの一種。
水蒸気蒸留によって薄荷油を抽出し、さらにこれを冷却して再結晶させハッカ脳と呼ばれる複合結晶(主成分はl-メントール)を得る原料に用いられる。これらは食品用、生活用品、タバコなどの香料として、また医薬品用(ハッカ油・ハッカ脳とも薬局方に収載されている医薬品である)としても用いられている。食品分野では、昔ながらの菓子、飴などの香料としての用途が代表的である。
ペパーミントも外見はさほど違いはないようだが、ニホンハッカより葉形が広く葉の表面が波立っているようだ。一時期緑道公園入口にあったハーブティーに使うミントとは別物です。
アルカス敷地内では東棟南の避難通路内にある。
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ミョウガ(茗荷)
ミョウガ(茗荷)
ショウガ科ショウガ属の多年草。
食用として利用される。
東アジア(温帯)が原産。野生種がなく、5倍体であることなどから、大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられる。
花穂および若芽の茎が食用とされる。雌雄同株で、花器にも雄蕊、雌蕊とも揃っている両性花が開花するが、繁殖は地下茎による栄養体繁殖が主体である。
通常「花みょうが」、「みょうが」と呼ばれるものが花穂で、内部には開花前の蕾が3〜12個程度存在する。
「花みょうが」は、晩夏から初秋にかけ発生し、秋を告げる香辛菜として蕎麦・素麺・冷奴などの薬味として、また天ぷらや酢の物、味噌汁の具など、独立した食材として喜ばれる。また、春の芽しょうが「みょうがたけ」は春の食材として花みょうが同様に珍重される。
俗に「食べると物忘れがひどくなる」と言われているが、学術的な根拠はなく、栄養学的にそのような成分は含まれていない。逆に近年、香り成分に集中力を増す効果があることが明らかになっている。無機成分では窒素とカリウムが多く含まれ、食物繊維(粗繊維)が多い。
植栽の大規模改善前まではアルカス敷地の管理員室前にあったが今は東棟南避難路に少しある程度。
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アシタバ(明日葉)
アシタバ(明日葉)
セリ科シシウド属の植物。
日本原産で、房総半島から紀伊半島と伊豆諸島の太平洋岸に自生する。
伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島および房総半島の個体は、古くから自生している個体であるが、紀伊半島の個体は近年移植された株である。
別名八丈草(ハチジョウソウ)、明日草(あしたぐさ)、明日穂(あしたぼ)。
春の季語。
草丈1メートル前後に育つ。多年草であるが、2-3年で黄色の傘形花序をつけ、その後に扁平な楕円形の果実をつける。開花結実すると枯れてしまう。冬にも緑色を保つが、寒さにやや弱い。
茎を切ると淡い黄色の汁が出る。根は地上部に比すると太く、旺盛に伸張する。
伊豆大島系と八丈島系の系統が存在しており、茎の色で伊豆大島産のものを「赤茎」、八丈島産のものを「青茎」と呼ぶ
葉と茎を食用にする。味に独特のクセがあるため、天ぷらやバター炒め、おひたし、マヨネーズ和え等、多少クセを抑える調理法がとられる。特に伊豆大島では、アシタバを椿油で揚げた天ぷらが名物料理になっている。
便秘防止や利尿・高血圧予防・強壮作用があるとされ、緑黄色野菜としてミネラルやビタミンも豊富なことから、近年健康食品として人気が高まっている。特徴的な成分としては、カルコン類(キサントアンゲロール)やクマリン類を含み、これらは抗菌作用を持つ。また、枯れる前に掘り起した根は薬用として朝鮮人参の代用品に利用されている。
和名は「今日、葉を摘んでも明日には芽が出る」と形容される、強靭で発育が速いことに由来する。
なお、近縁種のハマウド は、関東および中部地方以西の海岸に分布し、アシタバとよく似ているが茎を切ったときに出る汁の色が薄いので区別できる。ハマウドは有毒植物ではないが、普通は食用にはされない。
アルカスでは緑道中央やや東よりに見られたが今年は確認できていない。その他東棟南側にもみられる。
※詳しくは Wikipedia にて。