ハハコグサ(母子草)
ハハコグサ(母子草)
キク科ハハコグサ属の越年草である。
春の七草の1つ、「御形(ごぎょう、おぎょう)」でもあり、茎葉の若いものを食用にする。
冬は根出葉がややロゼットの状態で育ち、春になると茎を伸ばして花をつける。
成長した際の高さは10〜30cm。葉と茎には白い綿毛を生やす。
花期は4〜6月で、茎の先端に頭状花序の黄色の花を多数つける。
日本では全国に見られるが、古い時代に朝鮮半島から伝わったものとも言われる。
人里の道端などに普通に見られ、冬の水田にもよく出現する。
古名はオギョウ、またはホウコである。新芽がやや這うことから「這う子」からなまったのではとの説もある。
ハハコグサの全草を採取し細かく裁断して日干しし、お茶にする。咳止めや内臓などに良い健康茶ができる。
根はウラジロチチコグサほど強靭ではなく、除草は比較的やりやすい雑草で、アルカスマンションの集会室付近でよく見かける。
※詳しくは Wikipedia にて。
ウラジロチチコグサ(裏白父子草)
ウラジロチチコグサ(裏白父子草)
キク科ハハコグサ属
南米原産で昭和時代に入ってから渡来したとされる外来種。
この仲間(同属)は、在来のチチコグサや、チチコグサモドキ、タチチチコグサ、このウラジロチチコグサやウスベニチチコグサなど外来種が多く渡来している。
草丈20~30cmほど、時に70cmほどになる1年草あるいは越年草。
花茎は春まではロゼッタ状で横に這い、初夏になると立ち上がり花をつける。
根は多くしっかり地面に張り付き、むしり取るのに手間がかかり根絶しづらい雑草である。
地面に張り付く根生葉(地際の葉)も茎葉も幅広の楕円形で、葉裏が驚くほど白いのが特徴。
近年あちこちで見かけ急速に分布を広げているようである。
仲間(同属)のハハコグサは「春の七草」の「オギョウ」で、食用にするが、ウラジロチチコグサを食用、薬用にするという話は聞かない。
在来種のチチコグサは、茎葉は少なく根生葉も茎葉も細長く茎頂だけに花をつけるが、チチコグサモドキは、茎にヘラ型(葉先に向かって葉の幅が広くなる)の葉が多く付き茎頂だけでなく茎葉の腋にも花をつける。
タチチチコグサは葉が線形で細く茎葉も細くチチコグサよりも多くつけ茎頂に数段にわたって花をつける。
このウラジロチチコグサは、根生葉も茎葉も長楕円形で葉裏が驚くほど白いのが特徴です。花期に根生葉が残ります。花穂が長く、基部の苞葉や葉はやや小さい。
アルカスマンションでもここ数年で驚くほど広がり草刈機では根絶できず困っている雑草である。特に集会室まわりにはたくさん生えているようだ。
※詳しくは 多摩丘陵の植物と里山の研究室 にて。
マンネングサ属(万年草属)
マンネングサ属
ベンケイソウ科に属する属である。
背が低い草もあれば、やや立ち上がるものもあるが、総じてベンケイソウ科の中では小さめで、盛んに枝分かれしてよく殖える。
葉は粒状や棒状。
開花期には黄色や白い花が咲く。
岩盤面の隙間のような、乾燥かつ貧栄養状態にあるわずかな土壌でも生育可能な丈夫な植物である。
マンネングサ属はアジア、ヨーロッパ、北アメリカ大陸など世界各地に分布し、世界に約400種もあるが、アルカスマンション付近で見られる候補としては、
コモチマンネングサ(道ばたなどでもよく見かける越年草、茎の葉の付け根にムカゴを生じることにより繁殖する。)
ツルマンネングサ (中国、朝鮮半島原産の帰化植物、日本では結実しない。)
マツノハマンネングサ (埼玉県、東京都、山梨県、神奈川県に分布、山地の落葉樹の幹に着生する。環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類)
メキシコマンネングサ (原産地不明の帰化植物。)
などがあろうと思われる。
※詳しくは Wikipedia にて。
コニシキソウ(小錦草)
コニシキソウ(小錦草)
トウダイグサ科ニシキソウ属。北アメリカ原産の一年草の帰化植物。
明治中期に渡来し、畑や路傍、荒れ地に生育している。
葉は対生し長さ0.7〜1cmの長楕円形で、表面の暗紫色の斑紋がよく目立つ。
茎は地面をはって広がり、長さ10〜20cmになる。また、茎から根を出すので、畑や庭では嫌われる雑草である。
花期は6〜9月。
傷つけると乳液を出す。
和名は小錦草であり、よく似ているニシキソウに比べて小さいことを意味している。ニシキソウとは、葉に明瞭な斑紋があること、植物体に毛が多いことで区別できる。
アルカスマンションでは緑道中央以東側に多くみられる。
※詳しくは 松江の花図鑑 他 にて。