アレチノギク(荒地野菊)
アレチノギク(荒地野菊)
キク科イズハハコ属の越年草または一年草。道端や荒れ地で見られる雑草。
秋に芽生え、ロゼットで越冬する。夏には30 - 50cm程度まで生長し、茎の上部に多数の花をつけるとそれ以上は成長せず、花の付かない横枝を伸ばす。横枝は花枝より高く伸びる傾向がある。
花はずんぐりした樽型の頭状花で、長さ5mm程度。舌状花は目立たず花弁がない花に見える。
葉・茎とも短毛が寝て生える。根生葉は羽状に裂け、茎葉は鋸歯がほとんどなく、線形。
果実は痩果で白色の冠毛をつける。
南アメリカ原産で、日本では明治中期からの帰化植物。近年では仲間のオオアレチノギクやヒメムカシヨモギに比べ勢力が衰えているという。
近縁種[編集]
同属のオオアレチノギクに似るが、当種のほうが背が低く横茎を持つこと、頭花の形状がオオアレチノギクは細めの徳利型であることで区別がつく。
アルカスにも集会室周りや緑道にみられるが、小さなうちに採ってしまうので花を確認することはまれであるが、ヤオコー東側では確認できる。
※詳しい解説は Wikipedia にて。
オオアレチノギク(大荒地野菊)
オオアレチノギク(大荒地野菊)
キク科イズハハコ属の植物の一種。
南アメリカ原産で、日本では昭和初期からの帰化植物。道端や荒れ地で見られる雑草
秋に芽生え、ロゼットで越冬する。夏には1.5-2m程度まで生長し、茎の上部に多数の花をつける。
葉は両面に短毛が寝て生え、根生葉は浅い鋸歯のある細長い倒披針形、茎葉は鋸歯がほとんどなく細長い披針形である。花は徳利型の頭状花で、長さ5mm程度。舌状花は目立たず花弁がない花に見える。果実は痩果で薄茶色の冠毛をつける。
同属のアレチノギクに似るが、当種のほうが背が高く、主茎が長い。また、頭花の形状がずんぐりしたたる型であることで区別がつく。ヒメムカシヨモギもよく似ているが、オオアレチノギクは灰緑色であるのに対して、ヒメムカシヨモギは黄緑色であることで区別できる。
南アメリカを原産地とし、アフリカ、アジア(日本を含む)、オセアニアに移入分布する。
日本では1920年に東京都にて初めて野生化が確認され、現在では本州から九州までの各地に広く定着している。
農作地や牧草地の雑草として問題となり、さらに在来種の植物を駆逐する可能性もある。日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定されており、外来生物法にて要注意外来生物にも指定されている。
アレチノギクと混在することが多く、アルカスにも集会室周りや緑道にみられる。緑道南側やヤオコー東側ではよく確認できる。
※詳しい解説は Wikipedia にて。
ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)
ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)
キク科イズハハコ属の2年草。道端や荒れ地などに生える雑草。
明治維新のころから鉄道線路に沿って広がったため、ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、テツドウグサ(鉄道草)などとも呼ばれた。
茎と葉には毛がある。
北アメリカ原産で、世界中に広がっている。日本では明治時代に確認された帰化植物。
<大荒地野菊と姫昔よもぎの比較>
オオアレチノギク:茎は軟毛が密生。
葉の両面、特に下面に軟毛が密生。
葉は厚く、手で触るとビロード状。
花は舌状花はあるが、淡褐色で小さくて、総苞からほとんど出ず目立たない。
頭花は徳利形で、径3~4mmで大きい。
ヒメムカシヨモギ:茎は立ったあらい長い毛が生える。
根生葉の主脈は紫色を帯びる。
葉のヘリや主脈上に長い毛がある。
葉は薄く、手で触るとざらつく。
花はちいさいが明らかな白い舌状花がある。
頭花は俵形で、径2~3mmで、小さいが多数つく。
アレチノギクやオオアレチノギクと混在することが多く、アルカスにも集会室周りや緑道にみられる。緑道南側やヤオコー東側ではよく確認できる。