長実ヒナゲシ・アメリカフウロ・タンポポ・ブタナ


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ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟)

ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟)

 

 ケシ科の一年草である。

 地中海沿岸の原産。

 根と葉からは周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質が生み出され他の植物の生育をお妨げる(アレロパシー)ため、特定外来生物に指定されている植物に匹敵するか、これらを上回る高いリスクがあると考えられているが、現在特定外来生物などにはいまだ指定されていない。もう遅い!

梅雨時に非常に小さな種子を大量に成し爆発的な拡散が続いている。

秋に発芽してロゼット状態(平らに地面にへばり付く状態)で越冬する。

日本では1961東京都世田谷区で初めて確認されて以降瞬く間に広がり、現在は帰化植物として日本全国に自生している。輸入穀物などに紛れて渡来したと推測される。

2017年には埼玉県の新座市や飯能市のように住民に対してナガミヒナゲシの危険性を周知するとともに駆除の協力を呼びかける自治体も現れているが我が市は何も手を打っていないようである。(4月、南側市営住宅跡地に群生していたナガミヒナゲシの駆除を依頼し除去してもらったが、その際地域単位で動き出すよう要請もしたが動きなし。)

最近複数の民放TVでも取り上げられたからか、近隣マンションでも駆除し始めたようです。

ここ1,2年ヤオコー付近で

の増殖は著しく、今では緑道はもちろん、マンション内でも東側から西側に広がっていき今年は集会室付近にまで広がっている。現在は見つけ次第手で駆除しているが追いつかない状況である。

道路沿いにできた種子が雨で濡れた車のタイヤや靴底に付着することによって運ばれ、分布を拡大していると推測されている。

5月ごろにはほとんどの株が結実を終え枯死しいるためなかなか減らない。また除草機により種子を周囲に撒き散らすなどするので、結実前の4月中に駆除しておかないと翌春になると前年より増えていくことが多い。

ナガミヒナゲシの蔓延を防ぐには花が咲く前のロゼット状態の時期に駆除することが効果的である。

ひとつの芥子坊主から10002000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうために爆発的に繁殖し、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性がある。そのため、園芸花として楽しむには花が終わり次第摘み取る(摘花)等の種子拡散を防ぐ注意が必要である。

 

  ※詳しくは Wikipedia にて。


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 アメリカフウロ(亜米利加風露

アメリカフーロ 市営住宅跡南

アメリカフウロ(亜米利加風露)

 

 フウロソウ科フウロソウ属の雑草。

 北アメリカ原産の帰化植物。現在は全国の道ばたなどによく見かける。

 一年草で、茎はやや倒れながら伸びる。葉は大きく3~5裂し、それぞれの裂片はさらに分かれている。花は薄い紫で小さく、茎の先端に散房状につくが、小さくて目立たない。

 実は「現の証拠」(ゲンノショウコ)に似ており、パッと見、間違えることがある。

 近年アルカスマンション付近にも沢山生えており、年々増傾向にあると実感している。除草は簡単な植物である。

 時に大藪(上写真は市営住宅南側)となり邪魔になる事がある。繁殖力は結構強いようなので拡散を防ぐには、花期の終わる4月中の除去が必要である。

 

 ※詳しくは Wikipedia にて。 


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タンポポ(蒲公英

セイヨウタンポポ 緑道

タンポポ(蒲公英)

 

 キク科タンポポ属の総称である。多年生。多くはユーラシア大陸に自然分布する。

 日本語では古くはフヂナ、タナと呼ばれた。

タンポポはもと鼓(ツズミ)を意味する小児語であった。

 江戸時代にはタンポポはツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていたことから、転じて植物もタンポポと呼ばれるようになったとするのが通説であるが、その他にも諸説ある。

 

 多くの種では黄色い花を咲かせ、綿毛(冠毛)のついた種子を作る。生命力の強い植物で、アスファルトの裂目から生えることもある。50センチメートル以上もの長い根を持ち、最大で1メートル程度まで伸びる個体も珍しくない。

 成長点が地面近くに位置するロゼット型の生育型で、茎が非常に短く葉が水平に広がっている。このため、表面の花や茎を刈っても容易に再び生え始め、厳しい環境下で生えていることが多い。

 日本には大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種がある。(現在は帰化種と言われている。)

 在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。また、在来種は概ね茎の高さが外来種に比べ低いため、生育場所がより限定される。夏場でも見られるタンポポは概ね外来種のセイヨウタンポポである。

 見分け方としては花期に総苞片が反り返っているのが外来種(下写真中央)で、反り返っていないのが在来種(下写真左)。在来種は総苞の大きさや形で区別できる。しかし交雑(後述)の結果、単純に外見から判断できない個体が存在することが確認されている。

 セイヨウタンポポは在来種よりも生育可能場所が多く、かつ繁殖力が高いので個体数が多いが、在来種が絶滅したわけでなく一定の個数で存在している。

 また在来種と外来種も出現している。交雑種は総苞片が一部のみ反り返っている。(下写真右)

 

 タンポポの葉に含まれる成分に、C型肺炎ウイルスを抑制する効果がある。また、根には健胃・利尿・催乳などの効果がある。

 タンポポ茶は タンポポの葉を乾燥させ、ハトムギ茶などと配合したもの。

セイヨウタンポポの葉は古くから東ヨーロッパや中東で食用に供されており、多少の苦味があるがサラダなどにする。特にスロベニアでは人気がある。

 また、根を乾燥させて炒ったものがコーヒーの代用品(たんぽぽコーヒー)として知られている。

 全草を乾燥したものは蒲公英(ほこうえい)という生薬として用いられ、解熱・発汗・健胃・利尿などの作用がある。

 アルカスマンション敷地内いたるところにタンポポがあり、そのほとんどが西洋タンポポでカントウタンポポ(在来種)は目にしたことがない。

 

 ※詳しくは Wikipedia にて。


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ブタナ(豚菜

ブタナ(豚菜

 キク科エゾコウゾリナ属多年草ヨーロッパ原産で、日本では外来種帰化植物)として各地に分布する。

 原産地ではハーブとして食用にもされる。現在ではアメリカ大陸やオーストラリア、ニュージーランドなど、世界中に帰化している。日本には昭和初期に入ってきたとされ、北海道及び本州の広い範囲に分布。道路脇、空き地、牧場、草原、農耕地の周辺で生育している。

 開花時期は6〜9月頃。外観はタンポポに似るが、ブタナは30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴。また花茎に葉は付いていない。葉はロゼット状で裏にびっしりと毛が生えており、根は深い。たくさんのブタナが隙間なく群生し、さながら黄色い絨毯を広げたような光景は美しいが、群生した地域では芝生が枯れてしまうなどの被害も発生するため、害草として駆除されてしまうことも多い。

 タンポポモドキ という別名もある。日本で1933年に札幌市で初めて発見された際はタンポポモドキと命名されたのだが、翌年の1934年に兵庫県六甲山で見つかった同種の植物にはブタナと名付けられ、現在はブタナのほうの名称が主流となっている。和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porcブタサラダ)を翻訳したものが由来となっている。英名の Catsear は、葉の形がネコ (Cat's ear) に似ているところから命名された。

 全部分が食用に可能であり、が最も利用される。成長しすぎた葉は硬くなるが、若葉はクセが少なく、サラダ、茹で野菜、揚げものなどで食される。タンポポよりも苦味が少ないことが多い。はタンポポと同様に、コーヒーの代替品として炒ってハーブティーとして飲まれる。ギリシャクレタ島などでは葉をボイルにし、普通に食されている

 近隣では南公園のテニスコート北側で沢山観られる。ヤオコー脇でも見られるようになった。

 

       ※詳しくは Wikipedia にて。