アカザ・アメリカセンダン・ワルナスビ・イヌホウズキ


アカザ(藜)、シロザ(白藜)

アカザ(藜)、シロザ(白藜)

 

 アカザ科(APG植物分類体系ではヒユ科)アカザ属の一年草。

 畑や空地などに多い雑草でヨーロッパ・シベリア西部原産の古い時代の帰化植物。

 英語では、ニワトリのえさにするため Fat Hen(hen は雌鶏の意)などと呼ばれる。

 茎は、直立して縦にすじがあり、秋には木質化する。

 葉は、菱状卵型で赤紫色または白い粉をつけたように見える。 夏から秋にかけて、茎の先が枝分かれして、黄緑色の小花を密につけ、平たい円形の果実がつく。

 生長が早く、高さ1m程度に達し、特に窒素分の多い土地にはよく育つ。

 風媒花であるため花粉が飛散しやすく、アレルギーの原因になる。

 アカザの葉を食草とする昆虫にカメノコハムシ(ハムシ科)がおり、食痕のある葉を裏返してみると、扁平な成虫や、三葉虫を髣髴とさせる形態の幼虫がよく見られる。

 アカザの若葉は赤い粉状の微細な粒に覆われ、未熟な葉の細胞を、遺伝子を傷つける紫外線や、光合成に使い切れず、葉緑素から活性酸素を発生させて組織を損傷する原因となる過剰な光のエネルギーから防御しているが、この粒が白いものをシロザ(白藜)といい、こちらの方が多く見られる。種としてのシロザは世界的に広く分布し、分類学上は普通、アカザをシロザの1変種としているが、様々な亜種や変種がある。

 また、同属の他種 コアカザ、ヒロハアカザ、シロザモドキと容易に交雑する。

 世界中に広く分布し、比較的乾いた荒れ地等によく見られる。

 葉はゆでて食べることができ、同じアカザ科のホウレンソウによく似た味がする。シュウ酸を多く含むため生食には適しない。ただし、一般的に畑の雑草として駆除されるため好んで食べる人は少ない。種子も食用にできる。「藜の羹(あつもの)」は粗末な食事の形容に使われる。茎は太く硬くなるため、杖の材料にもされ、アカザの杖は最高級とされる。

 

 生薬名はなく、民間薬として全草が用いられる。茎葉を乾燥してその煎じた汁を口の中に含めば虫歯の痛みを治し、1日3回服用すれば咽の痛みに効用があるとされる。また生葉の搾り汁は毒虫などに刺された時塗ると痛みが止まるとされる

 

  アルカス敷地内のいたるところに生えているのはほとんどシロザ(白藜)である。除草はしやすい。

 

 ※ 詳しくは  Wikipediaアカザ Wikipediaシロザ にて。


アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

 

 キク科センダングサ属の1年草。

 道端や空き地、湿り気のある荒れ地などに生える雑草。セイタカタウコギ(背高田五加木)ともいう。

 草丈は、50-150cmになる。茎の切り口は四角形になり、表面の色は暗紫色で、ほとんど毛がない。葉は対生するが、茎の上方では互生することもある。葉は無毛で、3-5個の小葉に分かれる。小葉は大きさの揃った鋸歯をもち、先端が尖る。

 花期は秋で、黄色の頭花をつける。6-12個の頭花の経より長い総苞片をもつ。筒状花が目立ち、舌状花は小さくて外からは目立たないことが多い。

果実は扁平であり、先に向かって幅が広くなる。先には2本の刺があり、下向きのかぎ状の剛毛が表面にある。

 オナモミ属などと同様、実は人間の衣服や哺乳動物の毛にくっつく(→ひっつき虫)。秋田弁では、その特徴から「のさばりこ」(甘えん坊の意)とも呼ばれる。

 アルカスでは緑道南側や東棟南側などでみられる。

 

  ※ 詳しくは  Wikipedia にて。


ワルナスビ(悪茄子)

ワルナスビ 瑞穂

ワルナスビ(悪茄子)

 

 ナス科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種である。

 アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産。ヨーロッパ、アジア、オセアニアに移入分布する。

 茎や葉に鋭いとげが多く、種子が家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってあっという間に繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい

 花は白または淡青色で同科のナスやジャガイモに似ており、春から秋まで咲き続ける。果実は球形で黄色く熟し、プチトマトに似ているが、全草がソラニンを含み有毒であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。

 和名はこれらのたちが悪い生態により付けられた。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」、「Devil's tomato (悪魔のトマト)」などという悪名で呼ばれている。

 日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎により発見及び命名され、以降は北海道から沖縄まで全国に広がっている。1980年代頃から有害雑草として認識されるようになった。

 鋭い刺や毒を有するため、家畜に被害を与え、作物の品質を低下させる。また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなる[3]。

外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

 アルカスでも東棟南や集会室まわりに時折見られる。また緑道南側で見たことがあったように思う。

 

  ※ 詳しくは  Wikipedia にて。


イヌホウズキ(犬酸漿)

イヌホオズキ(犬酸漿)

 

 ナス科ナス属の植物。バカナスとも呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが役に立たないことから名付けられた。

 茎はまっすぐに立ち、よく分枝して、高さは30-60cm[3][2]になる。まばらに短い毛を生じるが、無毛のこともある。

 葉は長さ3-10cm[3][2]で、基部には1-5cmの翼を持つ葉柄がある。葉は広卵形、先端は鈍いかわずかに突出し、基部は丸いかくさび状。縁はなめらかか、波状の鋸歯がある。葉質はかさついた感触で、葉の両面に短い毛を有する(個体差が大きいが)。発芽したばかりの葉はナスやトウガラシと若干類似する。

 茎の途中から花柄を出し、その先端に一見すると散房状(一点から複数が周りに広がる形)に4-8個の花をつける。花は白いナス状の花びらに、黄色いおしべが突き出している。

果実は未熟な場合には青く、小さいトマトのようである。熟すと直径0.7-1cm[3][2]の黒色の果実となり、光沢がない(個体にもよる)。

 世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。日本では史前帰化植物だと考えられていて、日本全土に分布する。

 主に畑や道端、民家の庭先などに生息する。一般的な家庭の庭にも生え、雑草として家主を悩ます。

 食用は、全草にソラニンを含むために不可能である。花言葉は「嘘つき」。

 アルカスでも緑道南側ツツジ裏や東棟南などで時折見かけることがある。ワルナスと間違えそうだが、トゲありがワルナス、トゲなしがイヌホウズキと覚えれば良いかも。

 今年(2017)は敷地内には見当たらないが、ダンボール工場入口に1本見かけた。実がなるまで生きながらえることができるのか?

 

※ 詳しくは  Wikipedia にて。