道タネツケバナ・大オナモミ・イノクヅチ


ミチタネツケバナ(道種漬花)

ミチタネツケバナ(道種漬花)

 

 アブラナ科タネツケバナ属の越年草または一年草。空地や道端などに生える雑草。タネツケバナよりもやや乾燥した場所に生えていることが和名の由来。

 ヨーロッパ原産で、1992年に宮城県から日本海側にかけて侵入が確認されてから、帰化植物として定着している。

 草丈20-40cmで、タネツケバナより乾燥した道ばた、芝生、庭園などに群生する。

 在来の近縁種タネツケバナに非常によく似るが、果時にも根生葉が生存する、花弁の長さ2〜3mm、雄しべ数4本の花が多い、開花が2-3月頃と早いなどの点で識別できる。

 アルカスでも至る所に生えており、5月中旬ごろは草むらを歩くと、種が顔にはじけ飛んでくる。特に緑道東よりは毎年群生している。

 

  ※詳しい解説は Wikipedia にて。


オオオナモミ(大葈耳)

オオオナモミ

オオオナモミ(大葈耳)

 

 キク科オナモミ属の一年草。

 同属のなかで最も大きく育つ。

 北アメリカが原産地で、南アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アジア(日本を含む)に移入分布する。

 茎の高さは70-170cmほど。枝葉が広い範囲に渡って広がる。葉は大きく、形状はカエデに似て、表面はザラザラとしている。

 茎は堅く、色はやや紫色になり、葉と同じようにザラザラしている。

 花は秋に咲き、雌雄異花である。雄花は枝の先の方につき、白っぽいボンボリ状になるが、雌花は緑色の塊状のものの先端にちらりと顔を出すのみである。

 オオオナモミも他のオナモミと同じように、果実に多数の棘(とげ)があり、この棘によって動物の毛や人の衣服に付着する。これにより種を伝播し、範囲を広げる。

 日本では1929年に岡山県で初めて記録がされ、現在では日本全国に渡って見ることができる。

 在来種の植物の生育を妨げる恐れがあるほか、牧草地や農作物の有害雑草となる。

 外来生物法にもとづき要注意外来生物に指定されており、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている[2]。

 日本には本種以外にもイガオナモミやトゲオナモミといった同属の外来種が定着している。

 他方オナモミは草丈は50〜100cmで葉は広くて大きく、丸っぽい三角形に近く、周囲は不揃いなギザギザ(鋸歯)があり、茎はやや茶色みをおび、堅い、というようにオオオナモミよりも小型だという事以外ほとんど同じだが、現在はほとんど見られなくなっているようだ。したがって、アルカス東棟南側などで時折見られるものはオオオナモミの可能性が高いと判断した。

 

  ※詳しい解説は Wikipedia にて。


イノコヅチ(猪子槌)

イノコヅチ(猪子槌)

 

 ヒユ科イノコヅチ属の多年草。日のあまり当たらない場所に生える雑草。

 ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)と呼ばれるものとヒカゲイノコヅチ(日陰猪子槌)とよばれるものがある。

 茎の節が膨らんでいて、猪子の膝のように見え、これを槌に見立ててこの名がついた。 フシダカ、コマノヒザとも呼ばれる。

 茎の断面は四角形で節が固い。 高さは1メートル近くになる。 葉は対生して、先の尖っている楕円形、長さは15cmほど、両面に毛がある。

 夏から秋にかけて、茎の上部または葉腋から10cm~20cmの細長い穂状花序を出して、緑色の小花を多くつける。 小さく尖った苞葉は花の基部に3個あり、果実の熟後(実は熟しても裂けない)も残り、 とげ状となって動物や衣服に付着して、それによって種子を散布する。

 本州、四国、九州の山野、路傍、藪などいたるところに生えている。

 イノコヅチの根を乾燥させて作った漢方薬を牛膝(ごしつ)といい、 利尿、強精、通精、通経薬とする。 また俗間では堕胎薬としても使われた。

 日向猪子槌と日陰猪子槌の違いは資料だけでは判断しづらいように思う。近隣では南公園野球場裏などに見られるが、種子が出来るころにならないとどちらともいえない。秋ごろに書き直したいと思いますが日陰にはよく生えています。

 

  ※詳しい解説は Wikipedia にて。