岩垂草
イワダレソウ(岩垂草)
クマツヅラ科イワダレソウ属の植物。地表を低く這う植物で、よく群落を作る。
茎は細長く、基部で枝分かれして地表を這い、節々から根を下ろす。各節から対生して葉を出す。圧毛のある葉は、倒卵状楕円形で鋸歯があり、長さは1-4cmで厚い。花は、7-10月に咲く。葉の付け根から花柄が伸びて少し立ち上がり、その先端に楕円形の太く短い花序が付く。花序は穂状花序だが、花の間が詰まっており、ちょうどワレモコウのような形になる。花はその表面に花びらを広げ、紫色になる。果実は2個に分かれ、広卵形で長さは約2mmになる。
世界中の熱帯から亜熱帯に広く分布する。北アメリカには帰化している。日本では本州南岸から南、南西諸島などに分布している。海岸によく生え、乾燥にも強く、1日の日照時間が3時間程度でも成長する。
近年、このイワダレソウを用いての砂漠の緑化も研究されている。また、より小さいが花が目立つヒメイワダレソウが園芸用に栽培されている(「リッピア」で流通)。
イワダレソウとヒメイワダレソウを交配して作出されたクラピアという品種があり、グラウンドカバーとして利用されている。 本品種は2005年に品種登録申請され、2008年に品種登録されているが、2007年に登録品種名を「Sヒトシ4世」に変更されている。流通名にはクラピアが用いられている。
クラピアはノーメンテナンス植物ではなく、年に1~2回程度の刈り込みが必要。
特長は、増殖スピードが速く、芝の約10倍の速度で広がり、地表面を緻密に覆い被覆密度が高く、雑草の侵入を抑えることができると言われている。また、人が立入る所でも植栽可能で、踏まれると更に緻密に繁茂する。初夏には可憐な花が咲き5~9月と花期が長い。
※「岩垂草」の詳しい解説は Wikipedia にて。
※「クラピア」の詳しいことはネットで調べてください。。
ジャノヒゲ(蛇の髭) 別名 龍の髭
ジャノヒゲ (蛇のひげ)
キジカクシ科(ユリ科)・ジャノヒゲ属(オフィオポゴン属)別名リュウノヒゲ(龍の髭)
常緑性の多年草で、原産地は日本、朝鮮半島、中国。
細く伸びた葉っぱが、竜の口ひげを連想させることから、リュウノヒゲという和名が付けられた。
寒さにも暑さにも日陰にも強く、草丈も大きくならないことから、花壇の縁取りや、グランドカバーに用いられており、育てやすく管理が簡単である。
開花期は7~8月で花の色は 白、紫で青い小さな実を付ける。
購入すると結構高いものだが、株分けで簡単に増やすことが出来、アルカスマンション西棟北の歩道脇には東棟北からの株分けによって増やしたものを植えてある。突然変異で葉の長いものが出現することがあるようだ。グランドカバーのページも参照してください。
踏みつけには弱く、人が立ち入らないようにすることが肝要である。
アルカスでは建物北側に植え込んであるが、ドクダミやススキ系のような地下茎の植物には弱く綺麗さを保つためには結構手間がかかる。
※詳しい解説は Wikipedia にて。
シロツメグサ(白詰草)
シロツメクサ(白詰草)
シャジクソウ属の多年草。別名、クローバー。原産地はヨーロッパ。
花期は春から秋。
茎は地上を這い、葉は三つの小葉からなる複葉であるが、時に4つ葉やそれ以上のものもあり、特に4つ葉のものは「四つ葉のクローバー」として珍重される。
花は葉の柄よりやや長い花茎の先につく。色は白(ほんの少しピンクのものもある)。
雑草防止(グランドカバー)や土壌浸食防止等に利用されることもある。
漢字表記は、「白詰草」。詰め草の名称は1846年 (弘化3年)にオランダから献上されたガラス製品の包装に緩衝材として詰められていたことに由来する。
日本においては明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した帰化植物。根粒菌の作用により窒素を固定することから、土壌を豊かにする植物として緑化資材にも用いられている。
モモイロシロツメクサ (桃色白詰草)
明治時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物シロツメクサがピンクに染まっただけのものと思われがちですが、れっきとしたシロツメクサの一品種。
アルカスマンションにおいても、公園入口脇に試験的にクローバの種が蒔いてある。
グランドカバーのページも参照してください。
※詳しい解説は Wikipedia にて。
ムラサキツメクサ(紫詰め草)
ムラサキツメクサ(紫詰草)はシャジクソウ属の一種である。和名ではアカツメクサとも、あるいは一般に赤クローバーとも呼ばれる。
ヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ原産であるが、世界中に移入されている。7つの変種が知られており、変種毎に分布も変わる。日本にはシロツメクサと共に牧草として明治以降移入されたようである。
多年生の草本で、大きさは株により 20-80cm とまちまちであり個体変異が大きい。互生する葉は3枚の葉片から構成されるいわゆる三つ葉で、葉片3枚をあわせた径は 15-30 mm であり、葉片1枚の幅は 8-15mm である。各葉片には葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入る。葉柄は長さ 1-4cm で2本の托葉を備える。
花は鞠状の集合花序をなし、その径は 2-3cm である。花色は黒みがかったピンクで、基部ほど色が薄くなる。稀に白花を咲かせる株もあり、この変異が固定された園芸種をセッカツメクサ(雪華詰草)またはシロバナアカツメクサ(白花赤詰草) Trifolium pratense f. albiflorum とも呼ぶ。
牧草や家畜飼料として広く栽培されている。土壌を肥沃にする空中窒素固定作用も評価されており、それゆえ緑肥としても利用される。こうした農業用途に用いられる品種にはいくつかあるが、その多くが成長力の旺盛な sativum 種を原種としている。アメリカやオーストラリアなど、多くの温帯域では栽培地から逸出して野生化している。
ハーブとして多用される。とくに本種に含まれるイソフラボン(ゲニスタインとダイドゼン)とエストロゲンは、女性の更年期症状を抑えるのに使用されてきた。ただし、本種を多食した羊が不妊化したといった報告が古くからあるため、妊婦もしくは授乳中の女性は本種の摂取を避けるべきである。
また、咳止めや口内炎の痛み止めに効き、服用すると気管支炎、湿疹、外傷、るいれきに対する治療効果があるとされる。実用的なうがい薬としても使用できるとされている。
本種は8種のハーブを用いたエジアック茶にも、成分の一つとして含まれている。パイプ用ブレンドタバコにも風味付け成分として混入されている。
本種はリンネにより1753年に Trifolium pratense の学名が付与された。種小名の pratense は「牧場に見られる」の意のラテン語である。デンマークの国花に指定されており、またバーモント州の州花にも指定されている。
似たものとして、モモイロシロツメクサ(桃色白詰草)があるがこれはシロツメクサのように花のすぐ下に葉はなく花茎はシロツメクサと同じである。
詳しくは Wikipedia より
クラウンベッチ(玉咲草藤)
タマザキクサフジ(玉咲草藤)
マメ科に分類される出根草(多年草)の一種。
クラウンベッチの名称で栽培される。また、花が似ていることからツルレンゲなどとも呼ばれている。
ヨーロッパを原産地とし、北アメリカ、中近東、日本に外来種として定着している。
日本では1981年に札幌市で初めて帰化が確認された。
茎は斜めもしくは匍匐(ほふく)して伸び、~1mほどまで生長する。
夏から秋に淡紅紫色の蝶形花をいくつも固まって咲かせる。葉は奇数羽状複葉となる。
耐寒、耐暑性があり、牧草としてだけでなく、丈夫でよく広がり雑草除けにもなるのでグランドカバーとしても利用される。
アルカスでは公園入口付近に2016頃から試織されている。グランドカバーページにも記載あり。
※詳しい解説は Wikipedia にて。
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)は、タデ科の植物。別名カンイタドリ、ポリゴナムでヒマラヤ原産。
花も葉もソバ(蕎麦)に似ていることからの命名。
日本にはロックガーデン用として明治時代に導入された多年草。
花は集合花で小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしている。開花直後はピンク色をしているが、徐々に色が抜けて白へと変化する。
花期は5月頃から秋にかけてであるが、真夏には花が途絶える。冬季には降霜すると地上部が枯死するが、地面が凍結しない限り翌年には新芽が成長する。花は小花が球形にまとまっており、内部には種子が成熟する。葉にはV字形の斑紋があり、秋には紅葉する。(花はクラピアと似ている)
茎は匍匐(ほふく)性。1株でおよそ直径50cmほどに広がる。
性質が丈夫であるためグラウンドカバーとしても用いられる。種子や株分け、挿し木などで容易に繁殖が可能なほとんど手のかからない植物であるため、空き地や道端などで雑草化もしている。
マンションには昔から東西棟接続部南側の建物脇にあり、かわいい花を咲かせている。昨年から西棟通路わきにクラウンベッチ(上)とともに試植されていて徐々に増えています。マンション南側の陽だまりでは冬場も開花しており冬場の貴重な存在です。
※詳しい解説は Wikipedia にて。